
日中関係四十年史の総括
日中关系四十年史
国交回復からこれまでの40年間の日中関係について、政治、経済、文化社会という分野ごとにまとめようという事業です。
笹川日中友好基金では、日中間に横たわるさまざまな問題に取り組んでいますが、いわゆる「歴史認識問題」もそのひとつの重要なテーマです。
たとえば、2001年度に始めた「日中若手歴史研究者会議」「同・フェーズ2」という事業では、日中の研究者に共同研究の場を提供し、そこで資料を出し合い、たがいに共有できる部分を探ろうとしました。そして、この事業から『国境を越える歴史認識』『1945年の歴史認識』という2冊の本が生まれました。
さらに2007年から2008年におこなった「日中交流三十年の総括」という事業では、中国の社会科学文献出版社を助成し、中国側の研究者によって1978年から2008年までの30年間の日中交流についてまとめ、書籍『中日友好交流三十年』として中国で出版しました。それは日本でも『中日関係史1978-2008』として出版されました。

2008年11月7日『中日友好交流三十年』出版報告会(北京)

2009年7月31日『中日関係史1978-2008』出版発表会(東京)
「日中交流三十年の総括」事業では、中国側の研究者が1978年から2008年までの30年間の日中交流についてまとめましたが、その内容は、基本的には、日中は互恵関係を育んできたという肯定的な見方です。
しかし、なかには、たとえば以下のような主張もあります。
釣魚島(尖閣諸島)の領有権は中国にある。東海(東シナ海)のガス田開発をめぐる日本の主張は挑発的である。ダライラマや李登輝の訪日には反対する。『新しい歴史教科書』は歴史の歪曲である。対中ODAは日本にも恩恵をもたらした。日本人は中国の発展を十分認識していない。そうした争点がときおり両国民間の感情的対立まで悪化するのは、日本の政治家、右翼勢力、マスメディアの悪意に原因がある…
これは、中国側の視点です。そこで、今度は日本側から見たときには1972年から2012年まで40年の日中関係はどう見えているのか、それをまとめて日本で出版し、さらに中国語に翻訳して中国でも出版しようと、新しい事業を開始しました。それがこの「日中関係四十年史」の事業なのです。

2009年9月 日本側『日中関係40年史』の打ち合わせのようす