2022年4月1日

第11巻2号

『島嶼研究ジャーナル』は本号よりフルカラー印刷となった。鮮明な図、地図、写真の掲載が可能になり、より読みやすい誌面になったと自負している。

今号の【論説】は、ロンドン大学教授(海上自衛隊幹部学校(JMCSC)客員教授でもある)による、中国の海洋戦略を解説した『戦略が「グレー」ではなく「ハイブリッド」である場合』を掲載している。また、竹島問題に関する韓国の主張のうち、サンフランシスコ平和条約における部分について論じた『竹島問題に関する1996年の韓国の主張について』を掲載。

【インサイト】では、河川の中にある島(中州、川中島)の領土問題について、コンドミニウム(共同領有)であり、かつ主権が入れ替わる「交代式」である例について考察した『世界唯一の「交代式」コンドミニウムとしての会議島』。また、撮影時期や出典が不明だった竹島におけるアシカ猟写真について、詳細を解き明かした『1941年の撮影と判明した竹島でのアシカ猟師の集合写真』を掲載した。

【島嶼問題コラム】では、尖閣諸島、また九州南端から台湾へと続く「琉球弧」の諸島が、中国の海洋進出の標的とされている現状を説く『尖閣諸島と中国の戦狼外交』を掲載している。

目次


1 論説


戦略が「グレー」ではなく「ハイブリッド」である場合試し読みする(PDF)
アレッシオ・パタラーノ


竹島問題に関する1996年の韓国の主張について 試し読みする(PDF)
藤井賢二



2 インサイト


世界唯一の「交代式」コンドミニウムとしての会議島 試し読みする(PDF)
中谷和弘


1941年の撮影と判明した竹島でのアシカ猟師の集合写真試し読みする(PDF)
井上貴央



3 島嶼問題コラム


国際判例紹介16_エーゲ海大陸棚事件試し読みする(PDF)
青木望美


尖閣諸島と中国の戦狼外交試し読みする(PDF)
髙井晉






編集後記

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