火山列島(硫黄列島)の地質

  • 2020年05月18日

伊豆-小笠原弧の現在の火山フロントである七島-硫黄島海嶺上に位置し、北から北硫黄島、硫黄島、南硫黄島の3つの島嶼からなる。北硫黄島は水深1,500~2,000m付近からそびえる巨大な海底火山の頂部にあたり、開析の進んだ第四紀火山である。北硫黄島と南硫黄島には、玄武岩が分布しており、両島ともに火山活動の記録はない(Ref. 1)。硫黄島には直径10kmのカルデラの地形が存在し、アルカリ元素に富む安山岩を産する特徴がある(Ref. 2)。