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第1グループ(戦略対話・交流促進担当)

国際ワークショップ@テヘラン
「女性の起業家支援:日本とイランにおける現状および課題」 (2018/5/14)

女性起業家のためのスキルトレーニングビジネス

株式会社またたび企画社長 池田範子


2018.05.14
10分
2018年5月14日(月)、公益財団法人・笹川平和財団(東京都港区、会長・田中伸男)は、イラン・テヘランのイラン国立図書館にて、イラン女性・家庭環境担当副大統領府、イラン外務省、イラン国立図書館との共催による国際ワークショップ「女性の起業家支援:日本とイランにおける現状および課題」を開催しました。ご登壇いただきました日本人の女性専門家の講演概要をご紹介します。

会社設立の背景

 私の会社は、起業を志す女性向けのトレーニングビジネスを行っています。トレーニングビジネスを通じて、女性のIT、コンピュータスキルの向上を目指す事例をご紹介させていただきます。私は大阪で生まれ、大学は東京にある一橋大学を卒業しました。2011年に「またたび企画株式会社」を設立しました。夫と5歳になる子どもの3人家族です。趣味は旅行と映画鑑賞です。
 私の会社では、三つの事業を展開しています。一つ目は、これから起業する女性向けのトレーニング事業。二つ目は、ウェブサイトの制作やデザイン。そして、三つ目は、小規模な会社向けの会計等のバックオフィス業務のアウトソーシング事業です。2017年度の実績としては、1年におよそ220回のトレーニングを実施しました。ほとんどの参加者は、女性で占められています。参加費用は、一人当たり平均で約120ドルです。
 次に、私が会社を立ち上げるに至った背景について、お話ししたいと思います。それは、起業する女性を取り巻く日本の環境にありました。日本の場合、企業の多くは、男性経営者によって占められています。統計によると、日本では会社の社長の約89%が男性で、女性の社長は11%に過ぎません。このような現実は、日本の女性起業家にとって、必要なサービスの多くは、男性によって提供されていることを示しています。ところが、男性が提供するサービスには、女性の視点というものが欠けており、そのため、女性の起業家は、時にそのサービスに満足を得られていないのではないか、という状況を知るに至り、私はこの事業を立ち上げました。

トレーニングビジネスとは

 次に、私の会社のメイン事業となります、起業を志す女性向けのトレーニングビジネスについて、お話しします。日本では最近、顧客を集めて売り上げを伸ばすためには、インスタグラムやブログ等、ウェブサイトやSNSを活用することが必要不可欠になっています。その多くは、ほぼ無料で提供されているものです。ということは、女性起業家は、それを使って事業を展開すればよいわけですが、現実的には、そうはなっていないという状況があります。
 実際に、私の会社にトレーニングを受けに来る女性起業家の多くは、ウェブサイトやSNSを利用することにとても消極的です。その理由としては、コンピュータを使いこなす技術が低いことに加えて、コンピュータを持っていたとしても、実際にウェブサイトをどのように立ち上げて、どのように自分たちのサービスや製品を売っていけば良いのか、分からない、ということが、最も大きな理由となっています。
 そのため、私たちのトレーニングでは、女性たちのコンピュータ等の技術的なハードルを下げていくことを目的としています。主な特徴としては、参加者のコンピュータスキルのレベルにしたがって、トレーニング内容を変えていくこと、実際にコンピュータをその場で使って練習してもらうこと、そして、4人以下の少人数制でトレーニングを行うことです。こうすることによって、参加者は、コンピュータの技術を習得していき、自分のサービスや商品をどのように売っていくのか、というアイデアも考えることができます。
 実際にわが社のトレーニングを受けた女性たちの事例を二つ紹介しましょう。一つ目は、料理教室です。売り上げの減少に苦しんでいましたが、ウェブサイトに使う写真をより良いものに取り換え、ブログやインスタグラムをスタートさせたところ、生徒数が3倍にも増えました。二つ目は、日本の伝統的な着物を加工して、バッグやドレスを作っている女性は、ウェブサイトを活用し、そこにショッピングカートを追加することで、海外のお客さまにもアピールできるようになりました。
 もう一つの事業であるアウトソーシング事業についてもご紹介します。日本の小規模な会社では、会計やIT等、バックオフィス業務を担当する人材が不足しています。私たちはそこに着目して、そのような悩みを抱えている会社と自宅で働きたい女性たちのマッチングをする事業を行っています。たとえば、私たちの会社が顧客の会社から会計やウェブサイト更新の依頼を受けますと、それを女性たちに割り振りします。こうすることによって、女性たちも自宅にいながら、空いた時間を利用して、働くことが可能になります。実際に自宅で勤務しているスタッフの鈴木さんの声を紹介します。鈴木さんは、二人のお子さんがいたために、10年間も仕事のブランクがあった後に働き始めました。鈴木さんは、「仕事することは自分にとって誇りです。自分がチャレンジを恐れない姿を子どもたちに見せることができるからです」と、たいへんポジティブな声をいただいております。

追い風が吹く起業スキルビジネス

 しかしながら、私たちの会社を取り巻く環境というのは、良いことづくめではありません。まず、わが社の在宅勤務者は、家事をしながら仕事をしているので、つねに100%働けるわけではありません。スタッフの家庭状況をつねに把握しながら、仕事を割り振らないといけませんので、余剰の人材を抱える必要もあります。
 私自身も、まだ手のかかる子どもを育てながら事業を行っているので、事業と子育てのバランスを取らざるを得ません。具体的に私が事業を円滑に進めるために工夫していることといえば、やはり家族からの協力を得ることです。夫や子どもに対して、自分は仕事に対して妥協したくないという意思表示を常にしているようにしています。あとは保育園や家事代行等のサービスを利用しながら、仕事をしています。
 そうした中でも、最近は、私たちの事業に追い風が吹いているなと感じています。先ほど鹿住先生からの報告もありましたが、日本では女性の起業が盛んになっています。自分の時間をコントロールできる働き方として、会社に勤めるのではなく、自分で事業を起こすという選択肢を選ぶ女性が増えているというのがその理由です。また、日本では、十分な資金とオフィスの準備がなくても、ビジネスをスタートできる環境が整いつつあります。女性の起業家の数が増えていきますと、わが社へのトレーニングへの需要も高まると考えております。

女性が社会で活躍できるように……

 最後になりますが、私たちが目指したいことについて、お話ししたいと思います。女性が家庭と仕事のバランスをとって働くためには、自宅で仕事をしたり、自分でビジネスをスタートしたりすることは、とても良い選択だと考えています。私たちの会社は、女性のITのスキルを向上させることで、女性が社会で活躍できるように貢献したいと考えています。女性が起業や在宅勤務を選ぶ場合、必要なITというものスキルがあります。コンピュータの基本的な知識から会計ソフトの使いこなし方等の専門知識まで、様々な知識を身につける必要があります。最近は、スマートフォンが普及し、逆にコンピュータを使いこなす技術は低下しているように感じています。そのため、女性がコンピュータに慣れ親しむためのトレーニングは、さらに必要になっていると感じています。また、一度職場を離れた優秀な女性を雇用することは、私のような小規模な会社にとっては、とてもメリットのあることです。今後は、コンピュータを買い揃えることができない女性への支援、再度働きたいと思っている女性とそれを必要とする会社をマッチングする取り組みにも力を入れていきたいと思っています。

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