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笹川日中友好基金 21世紀の日中関係に向けた相互理解の深化

2010年
事業

現代日本紹介図書シリーズ翻訳出版

事業実施者 笹川平和財団
現代日本図書シリーズ編集委員会(中国)
年数 2/5
形態 自主助成委託その他 事業費 16,118,420円
事業概要
中国では、日本を知る手立てとなる知的情報は日本から十分提供されていない。そのため、現代日本に関する情報が恒常的に不足している。この状況を改善するために、笹川日中友好基金は、日中の専門家によって選出された現代日本を紹介する図書を中国で翻訳・出版する。笹川日中友好基金は、各分野の専門家からなる選考委員会を立ち上げ、同委員会が作成する推薦図書リストを中国側協力団体に推薦するほか、選考委員会、中国の協力団体及び出版社との連絡調整業務を担当する。中国国内における図書の翻訳・出版業務は、複数の大手出版社関係者によって構成される「現代日本図書シリーズ編集委員会」に委託する。同委員会は、翻訳者の人選、版権交渉、翻訳、編集、出版、マーケティング、宣伝、販売及び事後調査を担当する。これら一連の活動を通じて、年間10冊の日本語図書を翻訳・出版する。
実施計画
本年度の活動内容は下記の通り。

  • 図書選考委員会:
    2009年に笹川日中友好基金の主導で、日中の専門家によって構成される図書選考委員会を立ち上げた。今年度も同委員会の活動を維持し、選考委員の意見を反映した推薦図書リストを作成し、中国側協力団体内に推薦する。
  • 翻訳・出版:
    中国における翻訳・出版関連業務は、2009年に立ち上げた社会科学院文献出版社、世界知識出版社、北京大学出版社、南京大学出版社、三聯出版社など主要出版社関係者からなる「現代日本図書シリーズ編集委員会」が担当する。同会は笹川平和財団からの委託を受け、中国における翻訳者の人選、版権交渉、翻訳、編集、出版、宣伝、販売及び事後調査を実施する。
  • 事業全体の連絡・調整:
    笹川日中友好基金は、図書の選考、翻訳、出版作業の進捗状況に合わせ、選考委員会、中国側協力団体、日本国内の出版社などとの連絡・調整を行い、事業の円滑な展開を図る。
「選考委員会」

日本側

高原 明生 (委員長、東京大学教授、中国政治、日中関係)
苅部 直 (委員、東京大学教授、政治思想史)
小西 砂千夫 (委員、関西学院大学教授、財政学)
上田 信 (委員、立教大学教授、環境史)
田南 立也 (委員、日本財団常務理事、国際交流・情報発信)

中国側

王 中忱 (委員、清華大学人文学院教授、日本文化・思潮)
白 智立 (委員、北京大学政府管理学院准教授、行政学)
周 以量 (委員、首都師範大学准教授、比較文化論)
于 鉄軍 (委員、北京大学国際関係学院准教授、国際政治・外交)
田 雁 (委員、南京大学中日文化センター研究員、日本文化)
「現代日本紹介図書シリーズ編集委員会」
社会科学院文献出版社
世界知識出版社
北京大学出版社
三聯出版社
南京大学出版社
人民文学出版社
新星出版社
実施内容
2010年8月、北京と南京での出版発表会

2010年夏までに最初の8冊の翻訳が済み、中国の書店に並びました。とりあえずこの第一陣が無事出版されたことを記念して、2010年8月、北京(中国社会科学院)と南京(南京大学)で出版発表会を催しました。

出席者は、中国出版界、大学などの教育研究機関、中国側選考委員、翻訳者、日本研究者、日本大使館・総領事館、国際交流基金、日中双方のメディアなどのみなさんでした。

会場では、中国側出版社、編集責任者などから事業について説明があったのち、このプロジェクトへのコメントや提案が寄せられました。

2010年8月9日、北京・中国社会科学院で出版発表会を開催しました。



2010年8月9日、北京・中国社会科学院で出版発表会を開催しました。





2010年8月10日には、南京大学で出版発表会を開催しました。




 
事業成果
本年度は、前年度に発足した日中両国の専門家10名によって構成される図書選考委員会の活動を維持し、推薦図書リストを作成したほか、中国側各出版社による推薦図書枠を新設し、図書の選考にあたりました。翻訳・出版関連業務は、中国国内の主要出版社7社がメンバーとなっている「現代日本図書シリーズ編集委員会」へ委託しました。同委員会を通じて、推薦された図書の翻訳を担当する人選、翻訳業務の依頼、翻訳原稿の検収、日本側出版社との版権交渉、図書の編集・印刷・出版・宣伝・販売などの業務が行われました。また、事業の成果を広報するため、2010年8月に出版発表会を北京と南京で開催しました。

笹川日中友好基金は、事業の円滑な展開を図って、選考委員会の運営、選考委員と編集委員会メンバーの交流、編集委員会と日本側出版社の版権交渉の斡旋など、事業の円滑に進めるための連絡・調整業務を担当しました。本年度の成果として、「日本文化の時間と空間」など計10冊の図書が中国で翻訳・出版されました。

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