事業紹介

2011年
事業

ASEANジャーナリスト能力強化

事業概要
本事業は、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの中堅・若手ジャーナリストを対象に、OJTトレーニング(メディア倫理、記事構成、情報収集、インタビュー手法など)を実施し、能力向上を図ることを目的とする。
実施計画
本年度は、以下の内容を実施する。
  • ジャーナリスト研修の実施(ASEAN地域メディア教育開発イニシアティブ/MEDIARへの委託)
    (1)若手ジャーナリスト研修 (於プノンペン、1コース6週間、8名参加、年2回)
    ASEAN各国で活躍している Ross Dunkley、Geoffrey Goddard、Yuli Ismartono、Kavi Chongkittavorn 氏らの現役ジャーナリストを講師として招き、5W1Hに基づく論理的記事の構成、効果的かつ効率的な情報収集、リーディング・パラグラフの書き方、会議・セミナー取材、プレスリリース作成などに関する具体的かつ実践的な指導を行う。

    (2)中堅ジャーナリスト研修 (於プノンペン、1コース6週間、8名参加、年1回)
    上記(1)と同様に、ASEAN各国から現役ジャーナリストを講師として招き、記事の編集・レイアウト、論説記事の執筆など、シニア・ライターを目指すために習得すべき事項に焦点を当てた講義を実施する。
  • 事業運営(自主)
    委託先であるMEDIARとの連絡調整や関連活動のモニタリングを行う。
実施内容
中堅ジャーナリスト研修
2月20日から3月29日までの間、プノンペンにおいて、東南アジアの中堅ジャーナリストを対象にした研修を実施しました。オーストラリア出身のジャーナリスト2名が講師を務め、カンボジアから7名、ミャンマーから2名の中堅ジャーナリストが参加しました。約40日間の研修では、デジタル版でのウェブニュース配信、視聴覚資料の作成、ソーシャル・メディアやライブ・ストリーミングの活用、動画作成のスキル向上、ウェブ・グラフィックの活用などを学びました。

研修生からは「オンラインでのニュース作成・発信について体系的に学習することができた」、「ニュース動画の制作は限られた時間内に必要な情報を編集する必要があり非常に勉強になった」、「インターネット上での多くのソーシャル・メディアの登場によって記者として様々な情報発信手法を学ばなければならない」などのコメントをいただきました。

本年度も、本研修の成果を活かして、東南アジアのジャーナリストの能力向上を図る事業を継続します。
プノンペン・センター(研修会場)
オーストラリア人講師と研修生
事業成果
本事業では、CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)諸国のジャーナリストの能力向上を目的として、プノンペンで研修コースを3回実施しました。
年2回の若手ジャーナリスト対象の研修では、基本的な取材方法を学んだ後、シェムリアップを訪問し、歴史や文化を伝えるための動画を作成しました。中堅ジャーナリスト対象の研修では、デジタル・メディアの活用に焦点を当て、タブレット端末やツイッターを通じて発信される記事の作成について研修を行いました。計3回の研修には、カンボジア13名、ラオス3名、ミャンマー6名、ベトナム2名の総数24名が参加しました。

事業実施者 笹川平和財団 ASEAN地域メディア教育開発イニシアティブ(MEDIAR; Media Education and Development Initiative for ASEAN Region/カンボジア) 年数 1年継続事業の1年目(1/1)
形態 自主助成委託その他 事業費 7,347,355円