事業紹介

2011年
事業

ミャンマーの公務員研修

事業概要
本事業は、国家体制の移行が進展するミャンマーにおいて、重要な役割を担う中堅・上級公務員の能力向上を図ることを目的とする。
実施計画
最終年度である2011年度は、以下の活動を行う。
  • ミャンマー公務員の能力向上ワークショップ(以下WS)の実施(CSSTBへ業務委託)
    • WS開催(ネピドー、年1回、1週間)
      中堅・上級幹部公務員90名を対象に能力向上WSを開催する。アジア各国の専門家が公共部門の役割や人的資源開発をテーマに講師を務める。
    • 成果共有のWS開催(2012年1月~2月)
      40名の公務員を対象に日本での研修視察の成果を報告するWSを開催する。
    • ASEAN主催による第16回ACCSM会議(行政官研修会議)へのCSSTB職員の派遣(4月および10月、各3名)
    • CSSTB役職員の日本派遣
      視察研修の事前調整を行うためにCSSTB役職員を日本へ派遣する(3名)。
    • 指導者養成(TOT)コースの実施(年2回、7月および11月頃)
      後進の人材を育成するために、公務員育成に携わる講師の能力向上コースを実施する。
    • 行政サービスに関する定期刊行物出版およびWS議事録作成
    • ACCSM議長国に向けての研修コース実施 
      CSSTB職員50名を対象に国際会議開催・実施の手法を学習する。
  • 海外視察研修
    日本への視察研修を実施し、公務員研修機関、民間企業などを訪問する(15名、2012年1月末頃)。
  • 現地との連絡調整 
    事業の円滑な運営を図るため、カントリー・コーディネーターへ業務委託を行う。
  • 事業運営(自主部分)
    上記活動に関わるモニタリング・調整を適宜行う。
実施内容
ワークショップの開催
2011年11月21日から25日にかけて、ミャンマー・ネピドーで連邦公務院(Union Civil Service Board)との協力の下、能力強化のためのワークショップを開催しました。
各中央省庁から90名が参加し、日本からの講師が「プロジェクトとは何か」をテーマに様々な手法を活用して、実践的なワークショップを行いました。また、その実際の事例として、インド、韓国、シンガポールからの講師が、メコン川流域諸国の経済発展、韓国の企業経営、シンガポールの経済発展の歴史に関する講義や質疑応答を行いました。参加者はそれぞれ6つのグループに分かれ議論を行い、最終日には各グループが発表を行いました。

プログラム
ワークショップ会場(ネピドー)
グループに分かれて議論を行う様子
 
事業成果
最終年度となる本年度は、2011年11月、ネピドーで日本、シンガポール、インド、韓国の専門家を招き、中央省庁の公務員90名に対して能力向上ワークショップを実施しました。海外視察研修については、人づくり、組織マネジメントを学ぶために、2012年1月、政府職員16名が訪日し、松下幸之助歴史館や3S活動(整理、整頓、清潔)を実践する中小企業を視察しました。
また、連邦公務院(UCSB:Union Civil Service Board)職員に対して、ASEAN行政官研修会議(ACCSM:ASEAN Conference on Civil Service Matters)の議長国就任に向けた会議開催のノウハウを学ぶための研修会議を年2回開催しました。

事業実施者 笹川平和財団 ミャンマー公務員選抜訓練機構(CSSTB)(ミャンマー) 年数 3年継続事業の3年目(3/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 21,701,172円