事業概要
本事業は、中東イスラム地域において知日派や親日派の裾野を拡大するために、イラン、トルコ、湾岸諸国などを対象として、
継続的かつ戦略的な人物交流を行い、日本との相互理解を促進することを目的とする。
実施計画
- 中堅招へい(14名):
中東で政治・外交面で影響力のあるシンクタンクであるトルコ戦略研究所(10月、2名)、イラン国際問題研究所(12月、10名)などから専門家を招へいし、日本の各分野の有識者と面談・交流する場を設ける。
- 青年招へい(30名):
中東諸国の青年を招へいし、日本の青年との交流を深める。また、日本の若手人材を中東に派遣し、中東・日本の相互理解を促進する。
- UAE招へい(11月、10名、10日間)/委託先:立命館アジア太平洋大学
UAEから将来を担う優秀な理科系高校生10名(引率者を含む)を10日間招へいする。滞在期間中、招へい者は日本の大学や高校を訪問して交流を行うほか、対日理解を深めるセミナーなどに参加する。
- 中東学生招へい(11月、4名、8日間)/委託先:日本中東学生会議
日本人学生が現地で中東の大学生や大学院生と面談し、招へい者を選定する。招へい者には日本の大学や研究機関を訪問する機会を提供し、中東・日本間での相互理解を深める。
- イラン青年招へい(10月、10名、10日間)/委託先:東海大学
イラン国際関係学院(外務省付属機関)の大学院生10名を10日間招へいし、東海大学で「人間の安全保障」などの研修を受ける。また外務省、研究機関などを訪問し、対日理解を深める。
- 若手人材の中東派遣(2012年2月、5名)
UAEザイード大学と共催する「未来の世代のための中東の経済・社会インフラ構築」会議に若手人材5名を派遣する。若手交流を通じて、中東・日本の相互理解を深める。
事業成果
本年度は、UAEアジュマン首長国の殿下を招へいし、湾岸・日本間の相互理解促進を図りました。また、青年招へいの一環として、2011年11月には、立命館大学にUAEの理科系高校生10名(引率者を含む)、日本中東学生会議に大学生4名、東海大学にイラン国際関係学院(外務省付属機関)の学院生および教員12名を招へいしました。2012年2月には、ヨルダン大学で開催された「第2回日本とイスラム世界との未来への対話セミナー」に日本人大学生5名を派遣しました。