事業紹介

2011年
事業

日本・中東の相互理解のための情報発信

事業実施者 笹川平和財団 年数 3年継続事業の3年目(3/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 33,749,675円
事業概要
本事業は、中東地域の日本への関心は高いものの、日本に関連する情報は欧米のメディア経由による間接情報が中心であり、現地において正確な情報が伝わり難くなっているという現状に鑑み、中東と日本の双方からの情報発信力の強化を図ることにより、日本と中東の相互理解を深めることを目的とする。
実施計画
3年継続事業の最終年度である本年度は以下の活動を実施する。
  • 駐日中東イスラム諸国外交団セミナー(年4回):
    中東イスラム諸国駐日外交団を対象としたセミナーを定期的に開催する。セミナーでは、日本の政治・経済・文化・社会の分野の中から適切なテーマを設定し、当該分野に精通した日本人専門家が講演する。なお本セミナーは非公開で行われるが、セミナー開催後に、アラビア語と英語のナレーションをつけた動画を製作し、YouTubeに掲載する。
  • 中東情勢専門家セミナー(年1回):
    中東イスラム諸国(イラン・トルコ・エジプトなど)から著名な専門家やジャーナリストを3名招へいし、日本の対中東理解を深めるためのセミナーを年2回開催する。セミナーへは、ジャーナリスト、研究者、外交官、実務家、NGO関係者などの参加を見込む。
  • 日本情報発信セミナー(年1回):
    イラン、トルコ、湾岸諸国の大学、シンクタンク、研究機関などで、日本の政治、経済、教育、環境などに関するセミナーを開催する。講師は日本より各分野の専門家を派遣する。
  • Alyaban Net(アラビア語による日本情報発信サイト維持管理):
    中東イスラム地域での対日理解を深化させるため開設したアラビア語サイトを通じた情報発信を強化する。前年度に引き続き時事通信のニュースを毎日5本翻訳して掲載するほか、掲載情報(日本の政治・経済・文化・社会に関する幅広い情報)の充実化を図る。
  • 日本文化の紹介:
    現代日本文化を中東イスラム地域に紹介するため、ヴィジュアル情報を掲載したアラビア語の資料を制作・出版する。
事業成果
本事業では、日本情報発信セミナーおよび日本情報発信サイト「alyaban net」の運営などを通じて対日理解を進めています。中東情勢専門家セミナーは4回開催し、サウジアラビア王女殿下や駐日イラン大使を講師としてお招きし、中東の情勢や諸問題についての講演会を開催しました。日本情報発信セミナーでは、ヨルダン大学で開催された「第2回日本とイスラム世界との未来への対話セミナー」へ基調講演者を派遣し、「未来の若者へ~文化は世界を動かす」をテーマに、中東の大学生に向けて日本のソフトパワーについて講演しました。
ページトップ