事業概要
本事業は、中東と日本の双方からの情報発信力の強化を図ることにより、日本と中東の相互理解を深めることを目的とする。今年度は継続的に「駐日中東イスラム外交団向けセミナー」を実施し、日本の政治、経済など日本理解の促進を図るほか、駐日各国大使による中東イスラム情勢講演会を開催する。また、イランにおいて「日本情報発信セミナー」を開催する。これは、イランが国際社会から孤立しつつある中、同国外務省付属シンクタンク(IPIS)で、日本人専門家が日本の政治、経済などに関する現地セミナーを行うものである。イラン外交官、専門家の対日理解を深めると共に、日本とイランの対話チャンネルを残し、将来の協力関係の基盤を維持する。当基金の設立以来の中心的活動であったアラビア語Web site「アルヤバンネット」は、2012年10月をもって発展的に解消し、多言語による日本理解総合サイトNippon.comへ統合する。当基金が独自に制作、充実を図ってきた「アルヤバンネット」が、円滑に統合されるようにする。
実施計画
単年度事業として下記の活動を行う。
- 駐日中東イスラム諸国外交団向けセミナーほか(計5回)
- 駐日中東イスラム諸国外交団向けセミナー(年2回)
駐日外交団の要望に応じたタイムリーなテーマを設定して行う。セミナーの講師には各分野の専門家を選定する。
- 駐日中東イスラム大使セミナー(年3回)
湾岸諸国など駐日中東大使が中東情勢につき講演する。これらのセミナー開催を通じ外交団とのネットワークを形成し、当基金の活動基盤を強化する。
- 日本情報発信セミナー(年1回、日本人専門家3名)
イランにおける日本理解の促進を図るために、日本人専門家3名がイラン外務省付属シンクタンクIPIS(イラン国際問題研究所)で日本の政治、経済などに関する現地セミナーを開催する。テーマは、イランの外交官、地域研究者、ジャーナリストなどの要望に応じて設定する。
- アラビア語Web site「アルヤバンネット」の移管
当基金の設立以来の中心的活動であったアラビア語Web site「アルヤバンネット」は、2012年10月をもって解消し、多言語による日本理解総合サイトNippon.comへ統合する。当基金で独自に制作、充実を図ってきた「アルヤバンネット」が、円滑に統合されるよう移管を進める。また、新しい情報発信手段のあり方について検討を進める。
事業成果
日本情報発信のアラビア語サイト「alyaban.net」。 2012年10月に「nippon.com」へ移管した(http://www.nippon.com/ar/)
本事業は、日本情報発信のアラビア語サイト「alyaban.net」を運営し、日本情報発信セミナー開催とその活動を通じて、中東地域での対日理解を促進するものです。日本と中東の双方からのさまざまなツールによる情報発信により、相互理解を促進する機会を提供しています。2012年に「alyaban.net」の拡大発展を目指し、多言語による日本情報発信サイト「nippon.com」に移管しました。
2009年度からの事業を含めて、情報発信事業を4年間継続して実施してきました。