事業紹介

1996年
事業

118 中国農村リーダー育成

事業内容
中国で最貧困省の一つ貴州省で、日中協力による地域振興の実践例を作る試みです。移行経済期に中国が直面している経済成長に伴う地域格差の拡大という問題に、日中両国が協力して対応策を探ります。
1995年度の日中合同調査に基づき、貴州省施秉県の農民および郷鎮の中堅技術者60名を対象に、農業実用技術および農業経営思想を内容とした研修を行いました。
まず、日本および中国国内から経験豊富な講師を招へいし、地元の教育関係者と連携して講師団を組織しました。研修は施秉県の人材ニーズに応じて、山地総合開発(果樹と漢方薬材の栽培技術)、養殖(豚と山羊の伝染病予防方法)、食用菌の栽培の3コースに分けて生徒を募集し、集中講義と現場研修を並行して行いました。また、コースごとの技術研修と共に、国内外の農業生産の新しい情報や農業経営の知識を紹介する共通コースを設けました。研修の実施状況は報告書にまとめられ、今後の参考にする予定です。
同事業は省・州・県政府の力強い支持を受けて、農業人材の育成、農業問題をめぐる日中関係者の経験交流の場になりました。また、省・県政府の出資により、施秉県日中協力人材育成センターの建設が順調に進み、1997年に完成する予定になっています。

事業実施者 笹川平和財団 中国扶貧基金会/中国 年数 3年継続事業の2年目(2/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 3,193,862円
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