事業紹介

1997年
事業

130 中国農村リーダー育成

事業内容
中国で最貧困省の一つである貴州省において、日中が協力して地域振興の実践を行う試みです。農業経営や農業技術の研修を行い、農村振興の中でリーダー的な役割を果たす中堅農家を育てることを主内容としています。日中両国の関係者が参加し、知恵を出しあって人材を育て、両国の非営利団体が協力して事業を推進していくのが特徴です。
1年目の1995年度は専門家委員会を結成し、実施候補地に対する合同調査を実施しました。その結果に基づいて、人材育成事業に対する提言が行われました。2年目は施秉県の農民80人を対象に、果樹、食菌と畜産の3コースからなる農業実用技術および農業経営の研修を行いました。日中の専門家が合同チームをつくってカリキュラムを作成し、講義を担当しました。

3年目にあたる97年度は、それまでの成果を踏まえ、下記の内容を実施しました。

  • 研修者数を150人に拡大し、96年の3コースに加え、農作物の品種改良と観光の2コースを新たに追加して研修を行いました。
  • 96年度研修の参加者80人を対象に、研修の結果に関する追跡調査を行い、調査の結果に基づいて報告書を作成しました。
  • 97年度の研修と並行して、研修の成果を活かしながら農業生産に携わる中で直面した問題に照準をあわせて、96年度の研修者を対象に補講を実施しました。
上記実施内容のうち、研修カリキュラムの作成、施秉県食菌栽培の若手技術者の国内留学、秋季研修の中国国内講師の人選、96年の第1期生を対象にした補講は中国扶貧基金会に対する助成の形で実施しました。
本事業について、中央テレビ局が現地取材し、放映しました。また、中国扶貧基金会および貴州省教育委員会、黔東南地区教育委員会を通して関係者に報告書を配布し、事業の紹介と成果の共有に役立てています。

事業実施者 笹川平和財団 中国扶貧基金会/中国 年数 3年継続事業の3年目(3/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 5,123,895円
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