事業紹介

2010年
事業

299 地方大学における日本語学習者の日本研修

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事業概要
本事業は、日本との交流の機会に恵まれない中国の地方の大学で日本語を学ぶ優秀者に訪日研修の機会を提供することによって、全国の日本語学習者に夢を与え、地方大学の日本語教育の振興に寄与するとともに、将来の日中協力を担う人材の育成に直接貢献する試みである。
実施計画
本年度は、主に中国西南地域の大学を対象に、以下の活動を実施する。 
  • 事前調査と人選:
    4月~5月にかけて、対象地域の大学の日本語教育の実施状況及び日本との交流状況に関する事前調査を実施する。調査結果に基づいて対象大学を絞り、学生21名、引率の先生1名を選抜する。交流協会の担当者1名を含む総勢23名の訪日研修団を結成する。
  • 出国前研修:
    8月に地方大学の研修参加者22名と交流協会担当者1名が北京で結団式を行い、日本に関する予備知識、助成団体及び受入研修機関の概要、注意事項などを中心に2日間の準備研修を行う。
  • 訪日研修:
    夏季に行う。研修業務は早稲田大学留学生センターに委託する。研修参加者は受入大学の宿泊施設を利用し、大学が作成する以下の内容を持つ研修プログラムに参加する:(1)3週間の日本語研修カリキュラム、(2)日本の政治、経済、社会、文化などの概況に関する特別講義、(3)大学の合宿施設を利用した日本人大学生との交流、(4)東京周辺の名所旧跡の見学、(5)地方の視察旅行、(6)帰国前の総括会
  • フォローアップ:
    事業実施者は参加者が執筆する感想文をまとめて研修小論文集を作成する。また、事業参加者の氏名、所属、卒業後の連絡先をあつめた連絡帳を作成する。

事業実施者 中国教育国際交流協会(中国) 年数 5年継続事業の2年目(2/5)
形態 自主助成委託その他 事業費 16,639,139円
2010年度の研修参加者

2010年4月〜5月に行われた選抜試験の結果、2010年度の引率教員・研修参加者は以下のみなさんに決定しました。


北京研修
2010年8月1日、北京市内の中国教育国際交流協会で訪日前の事前研修が行われました。

東京での研修風景
2010年8月2日に東京に到着し、その後、約3週間にわたって早稲田大学で研修が行われました。
京都・大阪小旅行
東京での研修の後、京都、大阪を旅行し、8月30日に大阪から帰国しました。

事業成果
本年度は、実施者の中国教育国際交流協会が新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区、寧夏回族自治区、青海省、貴州省、雲南省、四川省の8大学から、筆記試験と面接試験によって、研修参加者21名と引率教員1名を選定しました。一行は助成先の引率者とともに、北京で事前研修を終えた後、8月2日~8月30日までの間、早稲田大学留学センターで研修を受けました。日本語の集中コースに加え、日本の概況に関する特別講義の受講、日本人学生との交流、関西方面への視察旅行などを行いました。助成先は、研修への参加者たちの見聞や感想を小論文集としてまとめ、大学や行政機関などへ配布し、情報発信につとめました。
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