事業概要
当財団は、2007年~2008年度に中国人研究者による中日平和友好条約締結以降の中日交流史の研究総括事業を支援し、その集大成として『中日友好交流三十年』の中国語全3巻の書籍と日本語訳が刊行された。本事業は、今度は日本人の視角から1972年から2012年までの日中交流史を整理・総括し、現代日中関係の全体像を両国民に提示することを目的としている。
実施計画
4年計画の3年目として、以下の活動を実施する。
- 40年史委員会会議の開催
東京大学の高原明生教授、園田茂人教授、中央大学の服部健治教授を中心メンバーとする40年史委員会会議および政治編、経済編、文化社会編の各編執筆者による研究会を随時開催する。
- 執筆原稿の調整編集作業と中国語翻訳作業
『日中関係40年史1972~2012』(仮題)の執筆原稿を完成し、出版先の東京大学出版会と連携して各編の編集作業を進める。日本語版原稿の完成稿を中国社会科学文献出版社に業務委託して、中国語への翻訳作業を開始する。
- 事業遂行に関わる情報収集と連絡
事業協力者との打合せや、執筆者、出版社、中国側業務委託者との連絡調整を行う。その他、日中関係に関する情報収集などを行う。
事業成果
本年度は、執筆者たちが、編集担当者である東京大学出版会に草稿を提出し、各編の編者や執筆者などの関係者が緊密な連絡を取り合い校正を重ねました。さらに、中国側で中国語版に翻訳・出版する準備として、出版原稿の一部を業務委託先の中国社会科学文献出版社に渡し、翻訳の準備に取り掛かりました。
事業実施者 |
笹川平和財団
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年数 |
4年継続事業の3年目(3/4) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
7,814,556円 |