事業概要
笹川日中友好基金は、日中両国の現役佐官級幹部の相互訪問・研修事業を2001年から2010年までの10年間実施してきた。2011年度の参加者を含めると日本からは現役の佐官級自衛官126名が訪中し、中国からは人民解放軍の佐官級将校207名が来日した。日中国防関係者交流の裾野を広げた本事業は両国の関係部門に高く評価されている。
将来に向けた両国の信頼関係を増進させるために過去十年の事業成果を活用する努力を継続していく必要があるという見地から、日中佐官級交流プログラムを2011年度から2015年度まで5年の間、毎年一回ずつ相互に両国の現役佐官級幹部を派遣しておこなう。笹川日中友好基金と中国国際戦略学会が窓口を務め、日本防衛省と中国人民解放軍国防部の協力を得て、双方の陸海空部隊や軍事関連教育施設、企業、農村の視察、軍の要人表敬、文化歴史の研修を実施する。
実施計画
本事業は、当財団と中国国際戦略学会が窓口となり、日本防衛省と中国国防部の協力を得て、自衛隊佐官級訪中団と中国人民解放軍佐官級訪日団を相互に派遣し、相手国内で研修を行う。事業の実施において、双方の防衛部門も一部の費用負担をする。5年継続事業の2年目にあたる本年度は次の活動を行う。
- 相互訪問研修の準備・総括
日本側、中国側の担当者が研修内容の検討調整を行う。来日と訪中前の事前説明会を行う。
研修終了後に総括会議を開催し、研修報告書を作成する。
- 訪中研修
- 参加者
佐官級自衛官を中心とする防衛関係者10名前後。さらに有識者と財団関係者数名。
- 訪中日程
10日間、時期については調整中で両国関係機関協議の上で決定する。
- 視察先
中国国内の陸海空部隊、教育研究機関、民間企業、農村、学校、歴史史跡など。
- 経費
自衛隊訪中団の国内旅費、中国渡航費は防衛省が負担し、その他の経費は当財団が負担する。
- 来日研修
- 参加者
中国人民解放軍佐官級20名前後(中国国際戦略学会、国防部関係者を含む)
- 来日日程
10月下旬の10日間
- 視察先
防衛省、陸海空自衛隊関連施設、教育研究機関、民間企業、農村、歴史文化史跡など。
- 経費
解放軍将校の日本渡航費用と来日前後の中国国内旅費、宿泊費及び合宿会議費は中国側が負担し、その他の経費は当財団が負担する。
実施内容
事業成果
事業実施者 |
笹川平和財団
中国国際戦略学会(中国)
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年数 |
5年継続事業の2年目(2/5) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
24,000,000円 |