事業紹介

2015年
事業

357 現代日本紹介図書翻訳出版II

事業概要

本事業は、現代日本を理解するのに有益な図書を、日中両国の専門家が選び、中国で翻訳し出版する事業です。日中間の人々の往来がこれほど多くなった現在でも、中国では現代日本社会に関する情報が不足していることから、同分野での積極的な情報提供を行うことを目的としています。


日中両国の専門家10名で「選考委員会」を組織し、同委員会が推薦する図書を、中国の大手出版関係者が集まる「現代日本紹介図書シリーズ編集委員会」と協議し、日本の理解に有益な図書を出版します。「現代日本紹介図書シリーズ編集委員会」では版権交渉から翻訳者の選定、翻訳、そして出版まで行なっています。


事業実施者 笹川平和財団 現代日本図書シリーズ編集委員会(中国) 年数 5年継続事業の2年目(2/5)
形態 自主助成委託その他 事業費 32,346,995円
選考委員会

日本側
•高原 明生 (委員長、東京大学教授、中国政治、日中関係)
•苅部 直 (委員、東京大学教授、政治思想史)
•小西 砂千夫 (委員、関西学院大学教授、財政学)
•上田 信 (委員、立教大学教授、環境史)
•田南 立也 (委員、日本財団常務理事、国際交流・情報発信)

中国側
•王 中忱 (委員、清華大学人文学院教授、日本文化・思潮)
•白 智立 (委員、北京大学政府管理学院准教授、行政学)
•周 以量 (委員、首都師範大学准教授、比較文化論)
•于 鉄軍 (委員、北京大学国際関係学院准教授、国際政治・外交)
•田 雁 (委員、南京大学中日文化センター研究員、日本文化)


「現代日本紹介図書シリーズ編集委員会」
•社会科学文献出版社
•世界知識出版社
•北京大学出版社
•三聯書店
•南京大学出版社
•人民文学出版社
•新星出版社

中国社会科学文献出版社一行来日

日中出版協力10周年を記念した小冊子作成のため、中国社会科学文献出版社の一行3名が2015年5月10~14日にかけて来日し、専門家や財団関係者を取材しました。

中国社会科学文献出版社との出版協力は2006年から開始して、2015年の今年が10年目となります。これまで『国境を越える歴史認識』(2006年)『1945年の歴史認識』(2009年)、『中日関係史1978-2008』(2009年)、『日中関係史1972-2012』(2012年)などを中国で出版してきました。また「現代日本紹介図書翻訳出版」事業では、20冊にのぼる日本の良書を中国語に翻訳してきました。

5月10日に来日した一行は、11日に高原明生東京大学教授、上田信立教大学教授を取材し、『現代日本紹介図書翻訳出版』事業に関してインタビューしました。12日には三谷博跡見学園女子大学教授、劉傑早稲田大学教授、阿部俊一東京大学出版会編集者に『国境を越える歴史認識』『1945年の歴史認識』の出版経緯についてインタビューしました。

また笹川陽平日本財団会長(初代笹川日中友好基金運営委員長)、尾形武寿日本財団理事長(笹川日中友好基金運営委員長)にも、これまでの社会科学文献出版社との協力についてインタビューをしました。

インタビューした内容は6月に実施予定の笹川平和財団と社会科学文献出版社協力10周年記念イベントで小冊子として配布する予定です。

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インタビューを受ける笹川陽平日本財団会長、初代笹川日中友好基金運営委員

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