海底資源量調査の効率化研究

深さ500〜1000mの海底に賦存するガスハイドレートは、将来的に我々が利用できるエネルギー資源として期待されています。ただし、従来の調査では、評価のために堆積物の掘削コアを海上に回収して分析しており、温度が低く高圧な海底下環境において生成するガスハイドレートは、船上に引き上げると分解してしまうことから、ガスハイドレート量の推定精度には限界があり、調査分析に要する時間や費用も多く必要としていました。

本研究は、ガスハイドレートが存在する高圧・低温の深海での現場環境において、その成分と量を直接計測できる調査分析装置を開発するものです。

開発する装置は海底の掘削孔内部に挿入し、有機物の分析技術として陸上で確立しているラマン分光法を用い、掘削孔内壁を分析することによってメタン、エタンおよびプロパン等の有機化学成分の直接計測を目標としています。

海洋深層水を入れた区域

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