大陸棚限界委員会とは?

大陸棚限界委員会の手続

大陸棚延長のための手続(概要)

この図は、沿岸国が申請を提出し、大陸棚限界委員会が審査して勧告を出し、その勧告を受けて沿岸国が、大陸棚の外側の限界線を設定するというプロセスをイメージ化したものです。

大陸棚限界延長のための手続(概要)

 

大陸棚延長のための手続(詳細)

次に、大陸棚限界委員会が、どのような手続で、沿岸国から提出された申請を審査し、勧告を出すのかを見てみましょう。

沿岸国は、大陸棚限界委員会に対して、200海里を超えて大陸棚を延長するのに必要なデータ(申請資料)を提出します。大陸棚限界委員会は、手続規則(Rules of Procedures)に基づいて、審査を進めます。この図は、手続規則を図式化したものです。この図に沿って、以下、審査の流れを見てみましょう。

沿岸国が申請を国連事務総長に提出すると、国連事務局によって当該申請のエグゼクティブ・サマリーが公開され、他国はこれについて意見表明を行うことができます。(図のI~III)

申請が大陸棚限界委員会の議題として取り上げられるためには、委員会の会合の会期3ヶ月前までに提出され、かつ、エグゼクティブ・サマリーが公開される必要があります。委員会の議題として取り上げられると、沿岸国から申請の内容に関するプレゼンテーションが行われ、その後、申請を審査するための小委員会が設置されます。(図のIV~V)

小委員会は、沿岸国代表との協議を経つつ、勧告案を作成し、その案を書面化したものを、大陸棚限界委員会の全体会合に提出します。(図のVI~VIII) 勧告案について、全体会合において検討された後、必要な場合には修正を加えて採択されます。このようにして採択された勧告は、申請を行った沿岸国と国連事務総長に対して提出されます。(図のIX~XI) 

沿岸国は勧告を受け取った後、勧告を受け入れる場合には、勧告に基づき大陸棚の限界線を設定し、その限界線を表示する海図及び関連情報を国連事務総長と国際海底機構事務局長にそれぞれ寄託し、国連事務総長と国際海底機構事務局長がこれを公表します。(図のXII~XIII及びXVI~XVIII) 勧告を受け入れない場合、新たな申請を提出するか、改訂した申請を再提出することができます。(図のXIV~XV)

 

大陸棚限界委員会のための手続(小委員会について)

大陸棚限界委員会は21名の専門家によって構成されていますが、各国が提出した申請は、7名の委員によって構成される小委員会において審査されます。

大陸棚限界委員会のための手続(小委員会について)

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