大陸棚はなぜ重要なのか

世界の大陸棚

この図は、米国商務省海洋大気庁地球物理データセンター(NGDCが提供しているETOPO2(地球上の緯度・経度2分ごとの地点の標高・水深を取りまとめたデータセット)をもとに描かれたものです。
青色の濃い部分が深海底で、深海底の中に筋状に色が薄く、細長く連なっているのが海嶺と呼ばれる海の山脈です。ロシアの北方、スカンジナビア半島の西方、オーストラリアの周りには、陸に引続き水色に塗られた部分がありますが、これが地形的な意味での大陸棚です。目を凝らすと、アメリカの東海岸、ブラジルやアルゼンチン沖、アフリカ西海岸にも陸に沿って地形的な大陸棚が見えますね。この図では、日本がどこにあるかも分かりにくいですが、日本の東側にはすぐ深海底があるように見えますが、実際には大陸棚もあります。

世界の国家のうち、海岸を有し、かつ、200海里を超えて大陸棚を延長できる地理的条件を有している国家はこぞって、大陸棚限界委員会への申請を行っており、2012年11月5日現在61の申請が既に提出されています。(「大陸棚限界委員会に対する各国の申請状況」参照)

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