大陸棚はなぜ重要なのか

イントロダクション -領土と海-

ここでは、国連海洋法条約に基づく「200海里を超える大陸棚の延長」について、解説するための前提として、国連海洋法条約が海についてどのような制度を設けているかについて概要を見てみましょう。

日本の領土面積:約38万平方キロメートル
日本の管轄海域面積(領海及び排他的経済水域): 約447万平方キロメートル(世界第6位)
「海洋政策研究財団発行「海洋白書2007」より)

日本は四方を海に囲まれています。海の上に線を引くことはできませんが、海には様々な水域が設定されています。沿岸国が何を行うことができるかや、外国の船が通航するための条件などは、国連海洋法条約によって水域毎に定められています。
それらの水域は、沿岸から近い順に、領海、接続水域、排他的経済水域、大陸棚、公海です。このうち、 排他的経済水域は、沿岸から200海里までの水域であるのに対し(ただし、沿岸から12海里までは領海です)、大陸棚は、後述するように、大陸縁辺部の外縁まで、または、沿岸から200海里までの海底及びその下の部分(ただし、沿岸から12海里までの領海の海底及びその下は除く)、と定められています。
日本の領海の面積は約43万平方キロメートルにものぼり、領土面積である約38万平方キロメートルを上回ります 。
これらの水域に関する詳しい説明が、 海上保安庁海洋情報部の以下のサイトに掲載されています。

また、海で用いる長さの単位である「海里」については、地球表面上で緯度1分に相当する長さが1海里であり、メートルで表すと1,852メートル(1.852キロメートル)になります。

TOPへ戻る