海洋に関する教育および人材育成

次世代に健全な海を引き継ぐためには、海洋で起きているさまざまな問題に対応できる幅広い知識と能力を有する人材が不可欠で、いまこのような人材の育成が世界的に急務となっています。すなわち海洋の適切な管理を行う為政者や行政官、あるいは研究者などの専門人材の育成を行うとともに、海とのかかわりを意識して自ら主体的にその保全に取り組もうとする素養を持った市民をいかに育成するかが鍵となります。当財団では海洋と人類との共生をめざし、これに必要とされる人を育てる取り組みを進めています。

学校教育における海洋教育推進

我々は、海洋から多大なる恩恵を受けるとともに、海洋環境に少なからぬ影響を与えており、海洋と人類の共生は国民的な重要課題であり、海洋基本法においても、海洋に関する国民の理解増進を掲げ、学校教育等における海洋に関する教育の推進を謳っています。海洋と人間の関係について正しく理解し、海洋環境の保全を図りつつ国際的な理解に立った平和的かつ持続的な海洋の開発と利用を可能にする知識、技能、判断力、表現力を育てることは、これからの学校教育が目指す21世紀型能力とも合致するものです。

世界海事大学(WMU)笹川奨学事業

海洋関連分野における国際交流・国際協調をより強力かつ効果的に展開するためには、運輸及び船舶に関する海外専門家との人的交流の活性化やネットワークを構築することが肝要です。このため、当研究所ではとくにアジア太平洋地域を中心とする関係各国との緊密化を念頭に置き、国際的な人材育成と人的ネットワークの形成を促進する事業に取り組んでいます。

その一つとして、スウェーデンにある世界海事大学(WMU)の学生に対して奨学資金を提供する事業を実施しています。WMUは国際海事機関(IMO)により1983年に設立された大学院大学で、主に開発途上国の海事関係者が海事法規政策、海上安全・海洋環境管理、海事教育訓練、海運管理・流通、港湾管理、海事エネルギー管理そして海洋の持続可能性と管理等について高度な知識の習得に励んでいます。当研究所では海事に関する国際的な人材育成に協力する一方、卒業生のネットワークづくりを支援するWMU友の会・ジャパン事務局を務めています。奨学資金の受給者は2016年3月現在、553人(世界66ヶ国)となり、卒業後は自国の政府や教育機関等の要職に就き、海事分野をリードする立場で活躍しています。

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