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オヨーン・サンジャースレン議員(前モンゴル国自然環境・グリーン開発大臣)を招へいしました
「アジアオピニオンリーダー交流」

2015.03.05

2月13日から20日の間、昨年12月までモンゴル国自然環境・グリーン開発大臣の任にあったオヨーン・サンジャースレン議員を招へいしました。日本滞在中は、環境問題と女性の社会進出をテーマとする訪日プログラムを組みました。

*オヨーン議員の略歴についてはこちらをご参照ください。

環境問題に関する訪日プログラムでは、大阪府能勢町のし尿処理センター視察(2月14日)、環境省訪問(17日)、外務省訪問(18日)、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)磯子火力発電所訪問(19日)を行いました。

能勢町のし尿処理センター視察は、モンゴル国の上下水処理インフラが脆弱なことから、日本の農村部のし尿処理システムについて学びたいとのオヨーン議員の強い希望を受けて計画したものです。山口禎町長との挨拶の後、膜分離高負荷脱窒素処理や活性炭素吸収による処理など、先端技術を応用したし尿処理センターを視察しました。

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環境省では、北村茂男環境副大臣への表敬訪問に続いて、二国間オフセット・クレジット制度(JCM)に対する日本政府の考え方について説明を受けました。オヨーン議員は、モンゴル国自然環境・グリーン開発大臣として「JCMに関する日本・モンゴル間文書(2013年1月)」に署名した当該者であり、また現在は国連環境総会(UNEA)の議長として環境問題に取り組んでいることから、日本のJCM政策に関して、環境省の出席者との間で積極的に意見交換がなされました。

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外務省では、城内実外務副大臣と懇談しました。オヨーン議員は、城内実外務副大臣に対して、自然環境・グリーン開発大臣の経験を踏まえ、環境分野での日本とモンゴルの協力に対する期待等を述べました。

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NEDO訪問時には、同機構の概要説明の後、環境を中心テーマにして「JCMにおけるNEDOの役割」と「日本のクリーンコールテクノロジー(CCT)についてブリーフィングを受けました。NEDO訪問後は、環境負荷低減と高発電効率に優れた磯子火力発電所を視察しました。冬季時のモンゴルの首都ウランバートルでは、石炭燃料に起因する大気汚染問題が深刻になっていることから、オヨーン議員はNEDOと磯子火力発電所での説明に大きな関心を寄せていました。

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環境問題にくわえて、女性の社会進出にも関心のあるオヨーン議員は、日本の各分野において活躍している日本人女性との交流に努めました。昭和女子大学の坂東眞理子学長、小渕優子衆議院議員、元外務大臣・環境大臣の川口順子氏などの方々と対談し、女性の活用、女性の社会参画、女性の活躍などについて意見交換しました。

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この他、2月17日にオヨーン議員を基調講演者として「民主化25年のモンゴル:教訓と展望」と題する講演会を開催しました。

*講演会のサマリーについては、こちらをご覧ください。



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オヨーン・サンジャースレン議員講演会サマリー