[ ホライズンマップについて ]

 この地図は、日本の国家的利益の地理的な分布(本プロジェクトでは「戦略的水平線」と呼称します)を特定することを目的として作成したものです。日本の安全保障に影響を及ぼす可能性のある重要な国や地域、それらの地域からの物資輸送の鍵となる海域等の所在、具体的には輸出入全体の相手国、対内外直接投資相手国、エネルギーおよび鉱物資源輸入の主要相手国、主要海運ルートのデータを地図上で示しています。

 本プロジェクトでは、この日本の戦略的水平線を特定した上で、その水平線に危険を及ぼしている、もしくは及ぼしうる主体・事態(脅威)を特定し、これらに対応するための国家安全保障戦略を提言します。

<出 典>

1.「日本の輸出・輸入先:主要国別財貿易額とシェア」
 『財務省貿易統計』2009年データより研究会が作成。

2.「日本の対外直接投資・日本への対内直接投資:主要国別残高とシェア」
 『日本銀行国際収支統計』2009年末データより研究会が作成。

3.「日本のエネルギー資源の輸入先:3資源の主要国別構成比」
 ■原油:『資源・エネルギー統計年報』(経済産業省経済産業政策局統計部)を元に研究会で作成。データは2009年のものを使用。
 ■天然ガス:液化天然ガスのデータ。『日本貿易統計データベース(JETRO)』を元に研究会で作成。データは2009年のものを使用。
 ■ウラン:日本が保有するウランの国籍別区分データ。天然ウラン、劣化ウラン、濃縮ウランの総量。二国間原子力協定の対象となる量を計上し、複数国籍のものは、各国籍区分に重複計上。文部科学省『我が国における保障措置に係る核燃料物資量一覧』 を元に研究会で作成。2009年末現在のデータを使用。

4.「日本の鉱物資源の輸入先:13資源別の上位2か国とシェア」
『財務省貿易統計』2009年データより研究会が作成。(タングステンについては石油天然ガス・金属鉱物資源機構『鉱物資源マテリアルフロー2009』に基づく2008年データ)

5.「海上物流ルート」
 (社)日本船主協会『Shipping Now』13-14ページを参考に研究会で作成。