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海洋フォーラム「大阪から世界の海へ~海とヒトの関係を考える~」開催報告

2019.05.24

笹川平和財団海洋政策研究所は海遊館とともに、2019年5月12日に大阪の海遊館ホールにおいて、海洋フォーラム「大阪から世界の海へ~海とヒトの関係を考える~」を約70名の参加のもとで開催しました。


海遊館1


冒頭の開会挨拶では、笹川平和財団海洋政策研究所の角南篤所長より、今回の海洋フォーラムは、開始以降初めて東京を離れ、G20の開催地である大阪で開催する記念すべき回であることなどが述べられました。

第1部「大阪の海と世界の海」では、まず西田清徳・海遊館館長より、大阪湾岸壁調査や大阪湾スナメリ調査など、大阪湾に対する取組みについて紹介がありました。また、近年の活動例として、海外視察を通して国際的な水族館間の連携を深め、海洋プラスチックゴミ問題などの普及啓発に水族館が役割を果たすことが重要であると述べられました。続いて大阪湾沿岸域環境創造研究センターの岩井克巳・専務理事より、「豊かな大阪湾の海に向けて~今、私たちそれぞれができること」と題する講演があり、持続可能な漁業が続く豊かな大阪湾に向けたメッセージが示されました。さらに、笹川平和財団海洋政策研究所の前川美湖・主任研究員より、海洋の自由から海洋の管理に進んできた海洋法の展開からSDGsに至る、海洋環境をめぐる国際情勢が紹介されました。

第1部のパネルディスカッションでは、モデレータの竹田有里・環境ジャーナリストからの木製ストローについての紹介に続いて、6月に大阪で開催されるG20や2025年の大阪万博に向けて大阪の海から世界に発信すべきことなどについて活発な議論が行われました。


海遊館2

第1部「大阪の海と世界の海」のパネルディスカッションの様子


第2部「海とヒトの関係を考える」では、まず、山梨県立富士山世界遺産センターの秋道智彌所長より、秋道・角南編著「海とヒトの関係学」シリーズ2巻について、刊行に至るまでの裏話なども交えて紹介が行われました。次に、近畿大学水産研究所の升間主計所長より、従来の養殖法と完全養殖の違いや資源量の動向などを踏まえて、マグロ資源の管理・保全に向けた完全養殖の重要性が示されました。更に、桃山学院大学の鈴木隆史兼任講師から、サメ資源保護と魚食文化をテーマに、近年世界的に高まっているサメ保護の機運などについてインドネシアでの調査を踏まえた講演が行われました。最後に、美しい富山湾クラブの高桑幸一事務局長からは、「世界で最も美しい湾クラブ」の紹介とともに、立山連峰を望む富山湾の魅力や海岸清掃「富山湾ウェーブ」の取組みなどが紹介されました。

第2部のパネルディスカッションでは、クロマグロやサメを含む日本・世界の魚食文化などについて、活発な意見交換が行われ、最後に、各登壇者より、G20や大阪万博で伝えるべきメッセージが示され、本海洋フォーラムは閉幕しました。


*各登壇者の講演資料などにつきましては、下記よりダウンロードすることができます。


海洋フォーラム「大阪から世界の海へ~海とヒトの関係を考える~」 プログラム

第1部:大阪の海と世界の海

「開催施設からのご挨拶、海遊館の取組み」 西田清徳(海遊館・館長)

「豊かな大阪の海に向けて」 岩井克巳(大阪湾沿岸域環境創造研究センター・専務理事)

「海の環境をめぐる世界の動き」 前川美湖(笹川平和財団海洋政策研究所・主任研究員)

第2部:海とヒトの関係を考える

「海とヒトの関係学にこめた想い」 秋道智彌(山梨県立富士山世界遺産センター・所長)

「マグロ資源の管理・保全に向けて-完全養殖の役割」 升間主計(近畿大学水産研究所・所長)

「サメ資源保護と魚食―インドネシアのサメ漁業の村から考える」 鈴木隆史(桃山学院大学・兼任講師)

「世界で最も美しい湾クラブ」 高桑幸一(美しい富山湾クラブ・事務局長)


海遊館3

第2部「海とヒトの関係を考える」のパネルディスカッションの様子


(了)

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