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この度、太平洋島嶼国10ヵ国及び8つの地域の政府首脳をはじめ、島嶼国関係各位の御参加を得て、笹川平和財団の主催する太平洋島嶼国会議が成功裡にその閉会を迎えることが出来ましたことを嬉しく思います。
また、終始熱心に様々な形で会議に参加していただいた皆様のお陰と厚く感謝申し上げます。この会議で語られた多くの事柄、この会議で確認されたいくつかの希望については、先刻の議長総括が要約して余すところがありません。
しかし、ここで、私の声なき声を聴く耳、見えざるものを見る目の感じ取ったことをさらに付け加えさせていただくことをお許し願いたいと思います。
私は、この会議の中に、果てしなく広がる紺碧の太平洋を見ました。水平線に沈む太陽と、南十字星を見ました。ココ椰子の葉のそよぎと祭りの打楽器の音を聴きました。
それらはすべてこの地域の人々の持つ文化と、誇りと、信念を声高らかに語り、この地域の進歩と安定した発展への飽くことのない努力を力強く述べられておりました。私は、大統領でもなければ首相でもない、一民間人として何をなすことができるか、いかにしてこれらの声に寄与することが出来るか、深く考え、そのささやかな一歩として基金の最終目標額30億円となる「笹川島嶼国財団」の設立に思い当たりました。
この財団の活動を通じて、島嶼国と日本とは固い絆で結ばれると同時に、この地域の人々の希望、信念、そして発展への道程はより高められ、強められるものと信じます。
私はまた、この会議の中から、世界平和と核兵器の廃絶に向けての祈りの声を聴きました。真理は常に平易な言葉によって力強く語られることを望みます。「世界は一家、人類皆兄弟姉妹」という私の信条は、世界平和、人類のすべての悲惨からの解放を意味します。
軍備の廃止、核兵器の廃絶は、私がこれまで訴え続けてきたとおり、人類の悲願であります。この会議と、新たなる財団の設立が、この人類の悲願の達成に向けてわずかなりとも寄与することが出来れば、私の喜びはこれに過ぎたるものはありません。
主催者一同に代わり厚く御礼申し上げ、御挨拶といたします。
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