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現在日本は、私どもの経済開発の主要な貢献国であります。日本の大企業数社が、ソロモン諸島における投資を拡大しております。大洋漁業、北野建設などがそれであります。さらに多くの日本人旅行者が、ガダルカナルやニュージョージアなどの思い出の地を訪れています。
私どもが今後深めていきたいと考えている日本との関係は、このような経済的かつ人間的な協力関係であります。
日本はその経済力により、島嶼諸国の近代化の過程において、より建設的かつ相互に有益な役割を果たし得ると、私は確信いたしており、また喜ばしいことには、平和と相互理解と尊敬の上に立った経済的な協力関係を拡大するに当たっては、日本に全幅の信頼を寄せることができるということを、経験から知っております。
ソロモン諸島は、日本と同じく、平和を愛する国であり、今後もそうあり続けたいと願っております。私どもは、個人対個人のレベルにおいて、他を理解し、他に理解されたいと考えております。このような相互作用によってこそ、国家間の誤解も最小限に止まり、新しい建設的な関係が打ち立てられるものと信じるからであります。ソロモン諸島は太平洋に浮かぶ小さな独立国ながら、その平和は二国間あるいは多国間による怪しげな経済的取引や、超大国同士のあからさまな競争によって脅かされ続けてまいりましたが、南太平洋の内外の国々と力を合わせ、この地域の穏やかな平和を支えて行きたい所存であります。日本はこれに関して、主導力を発揮していただきたい国のひとつであります。本会議が取り扱う問題は、日本と南太平洋の国々との関係促進のためには重要なものであります。私は本会議に積極的に参加し、かつ我が国と笹川平和財団との関係を強化することを楽しみにしております。最後にこの場を借りまして、本会議を主催し、我が国に参加の機会を与えて下さいました笹川平和財団に、心よりの謝意を表明いたします。財団がそう遠くない将来、南太平洋地域において太平洋島嶼国財団を設立され、それにより十二分な活躍をされることを心より願っております。
我が国はそのような財団の設立に支援を惜しまない所存であります。ご清聴を感謝いたします。
トンガ王国 ツゥポウトア皇太子
我が国政府を代表し、かくも重要な会議にご招待戴いたこと、また私を含め代表団を暖かく歓迎していただいたことに、感謝の意を表明いたします。南太平洋の大部分の指導者たちを一堂に集めた最初の民間財団が、世界の平和と相互理解に献身している財団であったことは、十分うなずけることであります。私どものように笹川良一氏を存じ上げ、個人的なつながりや人類が皆兄弟であるという基本的な理念への熱心な貢献を知っている者にとっては、これはしごく当然のことと思われます。
この崇高な理念を共有すれば、20世紀が終わろうとしているこの困難な時代に、我々は、笹川平和財団を良き足掛りとし、激励と新たな希望を以って、21世紀の平和な幕開けを見ることができるのではないでしょうか。笹川氏もそのような幸せな機会を、我々と共に持ちたいと望んでおられるに違いありません。
躍動的な経済体制としての環太平洋の重要性や、これを実現させる日本の力を、疑問視する者もいるでしょう。日本の経済的成功を踏襲したいと願う者たちにとって重要なことは、日本が現在世界でも有数の金持ち国と言われるほど経済的復興に成功したという事実ばかりでなく、その成功が、日本が数世紀に及んで育み、結果として独自性の強いものとなった固有の価値観を変更することなく、獲得されたという事実であります。
300年間にわたり日本を孤立させていた同じ太平洋が、今は我々をより緊密に結び付けているとは、感慨深いものであります。ご清聴を感謝いたします。
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