人物交流;21世紀若手指導者交流プログラム

15,634,565円 [自主](2001年時点)
笹川平和財団

1999年度〜2003年度 (5年継続事業)

本事業は、笹川南東アジア協力基金のガイドラインである発展と域内協力を大前提とし、21世紀のアジア(特に東南アジア)の指導者となりうる人材の交流を促進することによって、「ASEAN10」の知的インフラ作りに貢献することを目的とする。具体的には、ASEAN各国における次世代の指導者たる人物を政治家、研究者、実業家、ならびにジャーナリストから発掘し、域内の課題について話し合うリトリート形式の会議を通して、域内の問題に広い視野を持つ人材を養成すると共に、彼等のネットワーク形成の場を提供しようとするものである。5年継続の本事業は、初年度リトリート形式の「東南アジア若手ジャーナリスト・フォーラム2000」を皮切りとして、2年目以降も順次その対象を変えてリトリート形式の会議を開催していく。2年度目にあたる本年度は、対象国における文化面でのオピニオン・リーダーとなりうる若手アーティストに焦点を当てる。


インドシナにおけるメディア関係者育成

26,926,807円 [自主・助成]
Counciliation Resource、ラオス国営テレビ局、遠隔教育財団、カセサート大学、JRFC/ARFC、 ミャンマー国営テレビ局
1998年度〜2000年度 (3年継続事業)

  
当基金の対象国4か国では、市場経済化の進展とともに、政治・社会の両側面での改革が、発展のための共通課題となっている。そのため当基金では、移行経済支援という従来の枠組みを維持しながらも、体制転換を促進するための有力な手段としてメディア、ジャーナリズムに注目し、同分野における支援強化および人材育成を問題領域の一つとして捉えている。本事業は、ラオス、カンボジア、ベトナム、ミャンマーにおいて、メディア関係者による出版、番組制作、訓練プログラムの実施を通じて、各国のメディア分野の人材育成を行う。具体的には、(1)インドシナ諸国教育メディア人材育成、(2)ラオスにおける農業番組制作支援、(3)カンボジアのメディア支援、(4、5)ミャンマーおよびラオスにおける市場経済教育番組放映という5つの独立した助成事業から構成される。


カンボジアのメディア支援

4,968,050円 [助成]
Conciliation Resources(英国)
遠隔教育財団(Japan Relief for Combodia/カンボジア)
1998年度〜1999年度 (2年継続事業)

1998年7月、2度目の総選挙を終えたカンボジアでは、よりいっそうの政治的安定と民主化の進展が期待されています。本事業は、民主化のツールとしてメディア機能を拡充することを目的としてきました。
 同国は、カンボジアデイリー、プノンペンポストなどの英字紙、Razmei Kampuchea(カンボジアの光)を始めとする90以上の現地語紙、雑誌、加えて8局もあるテレビ局など、量の上では周辺諸国を圧倒するメディアがひしめいており、今後の発展の可能性はきわめて大きいと言われています。
 本事業は、これらメディア関係者の能力強化を行うと同時に、カンボジアから海外へ向けた情報発信を強化しようというものです。初年度にあたる98年度は、英国のNGOであるConciliation Resourcesに助成し、カンボジア国内の和平と民主化過程に関する実態報告と、総選挙実施後の課題にかかわる調査を行いました。現地調査では、クメール民主主義研究所やプノンペンポスト紙の協力も得ることができました。調査結果は雑誌「Accord」の特集「Safeguarding Peace: Cambodia's Constitutional Challenge」に英語とクメール語で掲載されました。
 2年度目の99年度には、カンボジアのNGOであるJapan Relief for Cambodia/American Assistance for Cambodiaに助成し、カンボジア現地のジャーナリスト育成のための事業を行いました。具体的には、王立プノンペン大学のコンピュータ学科において、助成先の代表であるバーナード・クリッシャー氏(元ニューズウイーク誌東京支局長)が中心となって、99年6月から9月まで3か月強にわたり、コンピュータ・ジャーナリズム研修ワークショップを実施しました。その際の講師陣は、カイロ・アメリカン大学教授マイケル・ファウラー氏を中心とする3人(ほか2人はカンボジア人ジャーナリスト)、研修生は新聞や雑誌といった印刷メディアを中心に、20歳から35歳までの29人でした。研修は、(1)コンピュータの学習、(2)デスクトップ出版、(3)記事の作成・編集、(4)取材・インタビューの仕方の4つについて行われました。
 研修終了時には、研修内容に関する試験が行われました。結果は、8人が90点以上を獲得してA評価を受け、合格圏内である70点を下回った者は29人中1人のみでした。研修終了後に、クリッシャー代表が中心となり、プノンペン大学ジャーナリズム学科創設など、カンボジアにおけるジャーナリズム強化にかかわる政策提言書を作成し、関係機関に配布しました。


インドシナ諸国教育メディア人材育成

6,042,181円 [助成]
遠隔教育財団(Distance Learning Foundation/タイ)
1999年度〜2000年度 (2年継続事業)

 インドシナ各国とミャンマーは、いずれも教育に熱心な国として知られるが、学校数や教員数の絶対的不足などその環境は必ずしも十分とは言えない。そのような状況の中、笹川南東アジア協力基金では1996年よりベトナムとカンボジアにおいて「市場経済のしくみ」と題するTV教育番組を放映し、好評を得た。これらの事業を通して、当該各国メディア関係者の間に自ら質の高い教育番組を制作したいという気運が生まれてきたが、国内には十分な研修施設もなく、そのためのプログラムも講師も存在しない。一方、タイの遠隔教育財団(代表:クワンケオ殿下)は1995年12月から同国の僻地に住む学生を対象に、衛星を通じたテレビによる遠隔教育事業を実施し、成功を収めて来た。そこで本事業では昨年度に続いて遠隔教育財団を支援し、インドシナ各国とミャンマーにおけるテレビ教育番組制作担当スタッフを対象に教育番組制作のための研修プログラムを実施する。


ラオスにおける農業番組制作支援

8,270,706円 [助成]
カセサート大学(Kasetsart University/タイ)
1999年度〜2000年度 (2年継続事業)
 インドシナの小国ラオスは、総人口450万人のうち8割以上が農業に従事するという農業立国である。近年、市場経済への急速な移行を進める同国では、農業分野においても市場経済化、近代化を迫られている。この点、タイムリーな情報提供、農民の啓蒙、農業教育などで、メディアが本来の役割を果たせるならば、農民が受ける利益は計り知れないものとなる。そこで本事業は、ラオス国内のメディア関係者、農業政策担当者の番組制作能力、ひいては情報発信能力を強化することにより、農民にタイムリーで適切な情報提供を行うことを目的とする。ラオス政府高官のためのタイ実地研修、およびテレビ、ラジオ局員、農業省職員のための番組制作研修を実施した初年度に続き、本年度はタイの地元テレビ局の支援も得て、農業分野におけるテレビ教育番組に特化した研修を行う。


ラオスにおける市場経済教育番組放映

2,160,000円 [助成]
ラオス国営テレビ局(Lao National Television, Ministry of Culture and Information/ラオス)
2000年度 (単年度事業)    
 当基金では、1996年に「ベトナムにおける市場経済教育番組放映」事業を、1997年〜1998年に「カンボジアにおける市場経済教育番組放映」事業を、1999年に「ミャンマーにおける市場経済教育番組放映」事業を実施し、いずれも好評を得た。今回はこれらの国々の例を参考にしながら、同様の試みをラオスで実施する。 事業では、テレビの教育番組と付属のテキストをパッケージで提供することにより、ラオスにおいて、広く国民の間での市場経済に関する基本的な理解を促進するとともに、メディア関係者に教育ソフト制作への関心を喚起する。具体的には、(1)教育番組とテキストの翻訳、(2)テキストの配布と番組の放映、(3)番組放映前後の視聴者理解度調査という3つの部分からなる。なお、本事業はラオス国営テレビ局が事務局となって実施するものとし、調査結果をまとめた報告書の作成と文化情報省、教育省等への提出も合わせて行う。


ミャンマーにおける市場経済教育番組放映

4,539,328円 [助成] 
Myanmar Television and Radio Dept., Ministry of Information(MTRD/ミャンマー)
1999年度 (単年度事業)

当基金では、笹川中欧基金が制作したテレビ教育番組「市場経済のしくみ」をベトナム、カンボジアで放映し、好評を得てきました。本年度は、過去の例を参考にしながら、同様の試みをミャンマーで行いました。ミャンマー語に翻訳した同番組と、付属のテキストをパッケージで提供し、広く国民の間で市場経済に関する基本的な理解を促進することが本事業の目的です。同時に、同国のメディア、教育関係者に教育ソフト制作や市場経済教育への関心を喚起することも目指しました。
テキストは、学生やビジネスマン、公務員、学生などを対象に配布され、番組は1999年12月から翌1月30日まで4クール放送されました。市場経済に関する視聴者の理解度を測るため同時に実施された調査では、設問に対する正答率が半分以下だった番組放送前に比べ、放送後は8割程度に改善されました。


インドシナ諸国における文献整備の支援

3,958,865円 [助成] 
New Development Association、Association for the Protection of the Khmer Cultural Heritage(カンボジア)
2000年度 (単年度事業)



カンボジアにおける法制文献整備支援

1,723,659円 [助成] 
New Development Association(カンボジア)
2000年度 (単年度事業)

本事業は、カンボジアにおける法制文献の整備を支 援し、同国の知的財産の再蓄積、知的基盤の整備を促 すことを目的としています。具体的には、行政法と憲 法の2つの法律分野に関して、クメール語の教科書2冊 を作成する計画でした。
2000年7月からカンボジアの法学者・研究者の協力を 得て、同国における公共行政と憲法にかかわる諸法律 と制度についての一般原理の文献調査、両分野におけ るカンボジアの実態と問題点の整理にかかわる作業を 行いました。
しかし、教科書の執筆者グループの代表が現カンボ ジア憲法評議会の一員であり、ポルポト弾劾裁判にか かわる一連のカンボジア憲法、国会、そして内閣の正 統性問題の審議などで多忙となり、当事業の文献作成 に関する執筆が大幅に遅れました。そのため憲法の教 科書の執筆を当面の間取りやめ、行政法の分野の執筆 に専念せざるをえないこととなりました。その結果、 クメール語の教科書『カンボジアの行政法』が2001年3 月に完成し、2000部が関係者へ配布されました。


日本―カンボジア協力史録作成

2,235,206円 [助成] 
Association for the Protection of the Khmer Cultural Heritage(カンボジア)
2000年度 (単年度事業)

2001年は、日本とカンボジアの交流400周年にあたり ます。それを記念して、日本とカンボジア両国の協力 関係の史録整備を支援し、カンボジアにおける知的資 産の再構築と知的基盤の整備を促すと同時に、両国の 協力関係をよりいっそう深めることが本事業の目的で す。
まず、?カンボジアの歴史と文化、?日本―カンボ ジアの協力史、?カンボジア和平プロセスにおける日 本の協力、?1990年代後半のカンボジアの国家再生に おける日本の協力、?日本―カンボジア両国の協力の5 項目に関して文献調査を行い、史録の整理を行いまし た。この文献調査の結果をもとに、クメール語で史録 の原稿執筆を行い、さらに英語と日本語への翻訳作業 を実施しました。3月には『C a m b o d i a - J a p an: The Gold B o o k』(クメール語/日本語/英語併記)と題した印刷物を3000部作成しました。



ミャンマーの国際関係・安全保障関係者の人材育成

4,381,523円 [助成] 
マレーシア戦略研究センター (Malaysian Strategic Research Centre/マレーシア)
2000年度 (単年度事業)

本事業は、現代の国際関係論、安全保障論、地政学 や戦略研究をテーマに、視察研修と短期集中講義を通 じて、ミャンマーの国際関係・安全保障分野の関係者 を対象に、人材育成活動を行うことを目的としていま す。
まず、2000年8月10〜27日に、ミャンマーの国際関 係・安全保障分野の関係者6人に対し、マレーシアで視 察研修を実施しました。研修の内容は、主にマレーシ アの安全保障の専門家による講義と同国の国防省関係 施設の訪問でした。この研修には、日本の陸上自衛隊 幹部学校教育部戦略教官室の坂口大作三等陸佐を講師 として招きました。9月下旬には、マレーシアから4人、 日本国際問題研究所から1人、計5人の安全保障分野の 専門家がヤンゴンを訪問し、ミャンマーの士官学校や 外務省関連部署などの政府機関で集中講義を実施しま した。講義のテーマは国際関係論、安全保障論、地政 学や戦略研究などでした。



ミャンマーの産業基盤調査に関わる指導者育成支援

7,633,346円 [助成](2001年時点)
ミャンマー経済経営研究所(日本)
2000年度〜2002年度 (3年継続事業)

本事業は、ミャンマーを含む当基金対象4カ国、タイ、 マレーシアなど周辺諸国および日本の各メディアのジ ャーナリスト約2 0人を対象に、各参加国のジャーナリ ズムに対する考え方を知り、相互理解を深め、将来に わたる人的ネットワークを築くことを目的としていま す。
本年度のフォーラムでは、タイが言論の自由を獲得 するまでの歴史、同国における情報公開法の問題点、 アジアにおける情報格差、投資家からみたインドシナ 諸国などを題材に、参加者が議論を深めるとともに、 これらの問題について理解を深めました。
さらに、フォーラムでの討論と交流を通じ、情報の 極端に少ないミャンマーや、スハルト失脚後激変する インドネシアなど、各国の実状とジャーナリズムに対 する考え方が紹介されました。



情報発信能力強化のためのジャーナリスト訓練

3,195,600円 [助成] 
Japan Relief for Cambodia/American Assistance for Cambodia(カンボジア)
2000年度 (単年度事業)

本事業は、カンボジアに比べメディア規制が強いと いわれるベトナム、ラオス、ミャンマーの3カ国を対象 に、プノンペン大学において活字メディアを中心とし た研修を行うことを目的としています。
研修は2 0 0 0年1 0月から1 2月まで、2 0 0 1年1月から3月 までの2回に分けられ、3カ国計1 2人のジャーナリスト が、国際関係論、取材・インタビュー方法、デスクト ップ・パブリッシングに関する技術的なノウハウのほ か、主観の排除、複数意見の併記などといったジャー ナリズムの基本原理を学びました。また、ニュースの 伝達方法としてのウェブサイトのデザイン法など、I T の技術も習得しました。
講師は、「シアトル・タイムズ」紙などでの記者経験 をもつ米国人ジャーナリスト2人と、地元「カンボジ ア・デイリー」紙の編集記者らが主体となりました。 こういった訓練を受ける機会のないミャンマーのジャ ーナリストが6人参加したことも特筆すべきでしょう。



インドシナ諸国ジャーナリスト・フォーラム

5,271,360円 [助成](2001年時点) 
タイ公共放送(Mass Communication Organization of Thailand/タイ)
2000年度〜2002年度 (3年継続事業)

本事業は、ミャンマーを含む当基金対象4カ国、タイ、 マレーシアなど周辺諸国および日本の各メディアのジ ャーナリスト約2 0人を対象に、各参加国のジャーナリ ズムに対する考え方を知り、相互理解を深め、将来に わたる人的ネットワークを築くことを目的としていま す。
本年度のフォーラムでは、タイが言論の自由を獲得 するまでの歴史、同国における情報公開法の問題点、 アジアにおける情報格差、投資家からみたインドシナ 諸国などを題材に、参加者が議論を深めるとともに、 これらの問題について理解を深めました。
さらに、フォーラムでの討論と交流を通じ、情報の 極端に少ないミャンマーや、スハルト失脚後激変する インドネシアなど、各国の実状とジャーナリズムに対 する考え方が紹介されました。



ミャンマー国際経済セミナー/研究

7,161462円 [自主・助成]
笹川平和財団・ミャンマー戦略国際問題研究所(MISIS/ミャンマー)
1999年度〜2000年度 (2年継続事業)

1997年7月にASEANに加盟したミャンマーにとって、国内の行政官、実務家、学者・研究者等にASEAN関連の知識を流布、浸透させることが急務である。中でも、ASEAN自由貿易地帯(AFTA)を中心とした貿易自由化に対するミャンマー国内の理解を深めると共に、加盟国としてミャンマーがどのように貿易自由化に対応していくのかを明確にすることが欠かせない。
これを背景に、本事業は、ASEAN諸国からの専門家の協力を得て、ミャンマーがASEAN加盟国として、ASEAN自由貿易地帯(AFTA)に関わる合意枠組みを効率的に運営していくために、セミナーの開催および研究活動を通じて、ASEANの域内経済協力体制についての知識をミャンマー国内に広めることを目的とする。




カンボジアの政治対話促進と若手議員交流

7,312,200円 [助成](2001年時点)
クメール民主主義研究所(The Khmer Institute of Democracy/カンボジア)
2000年度〜2002年度 (3年継続事業)

1998年7月、国際社会の見守る中、カンボジアは国家として初めて、自力での総選挙実施を無事に終えた。とは言うものの、国民の期待を担って新しく選出された122人の国会議員にさえ民主政治のもとでの国会運営のノウハウは乏しく、与党人民党と野党フンシンペック党、サム・レンシー党との政治的な対話の行方は極めて不透明である。
そこで本事業では、ワークショップやセミナーを通じて、カンボジアの若手国会議員に、日本を例とする議員内閣制における政治対話と国会運営の実際に理解を深めてもらう。具体的には、議会制民主主義の下での与党と野党の役割、政党間の政策調整、議員立法の手法、立法府である国会と行政および司法との関係などがテーマとなる。また同時に、カンボジア国内の与野党議員間、加えて日本とカンボジア両国の若手国会議員の間に、将来にわたる人的ネットワークを形成することも視野に入れる。