中国の「南水北調プロジェクト」
(http://www.cjw.com.cn/Work/Sum.htm)

南水北調プロジェクトの概要

 中国の水資源総量は約28000億立米であり、世界の第6位を占める。しかし国民一人平均の水資源量は僅か世界平均の1/4しかなく、世界では第88位を占め、水資源の欠乏国に属する。そして中国の水土資源の分布はバランスしていない。長江流域、長江以南の各河川の徑流量が全国の80%以上、耕地面積が全国の40%を占め、中国においては豊水地区に属する。それに対して黄河、淮河、海河の三大流域と西北の内陸地域は面積が全国の50%、人口が全国の36%を占めるが水資源量が全国の12%しか占めず、中国においては渇水地区に属する。西北地区と華北地区の鉱産物資源が豊富で中国のエネルギー、穀物、綿、食油の生産基地であり、国民経済において重要な戦略的地位を占めている。黄河平原、淮河平原、海河平原及び膠東半島は中国の人口密集地であり、耕地化率が高く、経済の発達地区に属する。現在水資源の欠乏は経済発展の制約要因となり、生態環境の悪化をもたらしたので、引水は解決しなければならない課題となっている。

 1950年代に「南水北調」という構想を出されてからすでに数十年間に亘って研究を重ねてきた。南水北調の全体構想としては、長江の上流、中流、下流からそれぞれ取水し、西北地区と華北地区の各地に引水する南水北調西線、南水北調中央線、南水北調東線の三つの引水線路である。

写真: 南水北調プロジェクト引水各線

 中国大陸の地勢は3段に分かれている。西線は最上段の青海・チベット高原にあり、地形上、西北と華北全体を制御することができる。長江上流の水量が限られており、黄河の上、中流の西北地区と華北の一部地区で水量を補充しなければならない。中央線は黄河、淮河、海河平原の3段目の西側を通過し、長江の中流とその支流の漢江から取水し、自然流下法によって黄河、淮河、海河平原の大部の地区に供水する。東線は、第3段の東部に位置し、地勢が低いため、ポンプによって水を引き上げて北へ輸水する。


南水北調プロジェクト』 概要/東線中央線西線

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